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コラム:温泉排熱って何? パート2 温泉熱の多彩な活用方法!

前回は温泉排熱とは何なのか、メリット・デメリットも含めて解説いたしました!

今回は、温泉熱・温泉排熱を有効活用した事例をご紹介いたします。

  

発電としての利用

電気の自家消費や売電、防災利用も可能な発電設備として全国各所で温泉排熱利用はされています。

バイナリー発電機装置を利用して、温泉から熱を取り出し、機械内で蒸発した機体の動力を使いタービンを回し発電させます。

 出典:アスエネ ホームページ https://earthene.com/media/258

 

一般に、バイナリー発電は80℃~150℃の熱水が向いています。

温泉の源泉はちょうどその温度帯で熱水が取れるので、多くの地域で利用されています。

 

熱交換器・ヒートポンプとしての利用

温泉排熱を熱交換器に通し、温熱を回収しヒートポンプシステムにより暖房を行います。

また、同じシステムで高温の温水を作り、浴室や洗面所に利用。

夏季はヒートポンプの冷房排熱を給湯予熱に利用することにより、エネルギー使用量と温泉使用量を削減することも可能です。

出典:環境省「温泉熱利用事例集(PDF)12頁」 https://www.env.go.jp/content/900513179.pdf

  

温泉付随可燃性天然ガスコージェネレーション

ガスコージェネレーション(CGS:Co-Generation System)とは、ガスを燃料として、必要な場所で電気をつくり、同時に発生する熱を冷房・暖房・給湯・蒸気などに利用できるシステムです。

温泉地帯に発生する可燃性天然ガスを利用した、ガスコージェネレーションシステムを導入し、電力と熱を生成。

生成された電力はホテル内で利用し、生成された熱はは日帰り温泉のシャワー、温水プールの昇温などに利用可能です。

また、ホテルが停電しても、ガスコージェネレーションにより発電した電気で、非常用発電機系統の一部負荷を肩代わりすることで、持続時間を長くできるようになっている施設もあります。

出典:環境省「温泉熱利用事例集(PDF)19頁」 https://www.env.go.jp/content/900513179.pdf

   

熱供給・集中配湯

温泉の集中管理により周辺施設へ温泉供給をしている温泉街があります。

温泉を熱源としてヒートポンプを用いて温水を作り、周辺旅館等に温泉の配湯とあわせて温水を供給。

各施設の温泉量制御による浴槽の加温、熱源機器の高効率化等も同時に実施することで、省エネルギー化を実現しています。

   

出典:環境省「温泉熱利用事例集(PDF)19頁」 https://www.env.go.jp/content/900513179.pdf

    

多様な活用方法

福島県福島市の温泉施設では、発電で利用した温泉を温泉組合員へ配湯し、エビの養殖や融雪にも活用しています。

他の施設では、融雪、ビニールハウス栽培、工場内でのエゴマ栽培、プール、ワニ池の保温、植物園の暖房、味噌製造、製塩、木材乾燥、調理(地獄蒸し・温泉卵)に活用しています。

 

参照:環境省「温泉熱利用事例集(PDF)」

https://www.env.go.jp/content/900513179.pdf

 

 

  

温泉活用で、地元を元気にしてみませんか?

次回は最終回! 弊社㈱STEPで関わった、温泉排熱利用の事例をご紹介いたします♪

記事を読んで、温泉熱・排熱利用にご興味を持たれましたら、お気軽にお問合せ下さいませ。

 

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